AVS (Adjustable Virtual Surround)の開発と応用

パネル型ステレオスピーカ「Sound View」を搭載したNECのパソコンの音を画面の左右外側に拡張する技術を考案、「AUTHENSURROUND(オーセンサラウンド）」という名称で2004年から2008年までパソコン「VALUESTAR」、「LAVIE」に採用される。本手法のみがパネル型スピーカでのバーチャルサラウンドを可能にした。

ウィーン楽友協会大ホール 響きの美しさと拡がりのある音空間
図は右のスピーカRの音がスピーカの外側R’に聞こえることを示す。左側のスピーカの音も同様にスピーカの外側左真横方向に聞こえる。
ダミーヘッドによるSOUNDVIEW（NECのPCのパネルスピーカ）の測定風景
ダミーヘッドによるSOUNDVIEW（NECのPCのパネルスピーカ）の測定風景
AVSのパラメータ探索実験の様子
AVSの信号処理をになうフィルタHc(f)の常数は特別な測定器を必要とせず、人が信号音を聞いて聴覚的に求められる。
学会発表
  1. 1.Expanding sound image localization by using narrowband inter-channel time and level differences, AES 13th Regional Convention 2007 July 19-21  Tokyo, Japan
  2. 狭スピーカ間隔2chステレオにおける移動音像生成，日本音響学会秋季研究発表会講演論文，1-P-26, 2011, Sept.
  3. Adjustable Virtual Surroundにおける探索帯域幅の拡大による音像定位とパラメータの比較検討，日本音響学会秋季研究発表会講演論文，1-Q-13, 2018, Sept.

その他多数

特許
特許第3909065号 「音響信号処理装置，音響信号処理方法，音響再生システム，音響信号処理装置の設計方法」