コンサートホールの響きに特徴的な空間の拡がり感の物理要因解明とその応用開発を行った。
拡がり感の物理要因は両耳に到来する音の相関(両耳の音の動的な非類似度)であることを見いだした。簡単に言えば相関係数が小さいほど音が拡がる。そこで信号処理により拡がりのある音作りができることを示した。
相関係数の異なる音サンプル
(音源:500Hzバンドノイズ)
※ヘッドホンで試聴がおすすめです。
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以下相関係数をρと表記します。
ρ=1→0→1→0
学会発表
- Effect of transient signal length on cross-correlation functions in a room, J. Acoust. Soc. Am. Vol.84, No.5, Nov. 1988, pp. 1728-1733
- 過渡的両耳間相関の時間変化と空間的印象,信学技法 EA2002-84(2002-11), pp19-24.
- 低周波数帯域における両耳間相関係数の弁別,日本音響学会秋季研究発表会講演論文,3-P-11, 2008, Sept.
- 信号間レベル差及び時間差を用いた音像定位制御における 帯域幅の検討,日本音響学会秋季研究発表会講演論文,1-8-6, 2008, Sept.
- 狭帯域ICTD・ICLDによるスピーカ再生音場の両耳間相関係数の制御,日本音響学会秋季研究発表会講演論文,2-Qb-11, 2012, Sept.
その他多数